日本プラダー・ウィリー症候群協会 Prader-Willi Syndrome Association Japan (PWSA Japan)

本人・家族・関連専門職をはじめとするさまざまな支援者とともに、生活の質の向上、社会参加の推進、情報収集・発信、国際的交流・支援などに取り組みます。

ホーム
お問い合わせ
サイトマップ
PWSについてPWSA Japanについて活動内容入会案内会員のページリンク

 

ホーム > PWSについて > 医師からのメッセージ > こだわりに対して

医師からのメッセージ

  <-前 21/28 次->

21.こだわりに対して

 こだわりの店という宣伝文があるように、こだわりは好ましいことも多いのですが、何か一つのことに貼りついたようで他に目がいかなくなり、同じことがぐるぐる空回りして、自分でもどうしていいかわからない状況が、PWSの人たち、特に思春期頃になった人たちにみられることがあります。その原因はおそらく、前に述べた許容量のサイズに加え、脳全体の成長に対して脳内の物質(セロトニンなど)の代謝が追いつかないためのようです。こだわりが非常に強くなると、本人もとてもつらいでしょうし、無理に止めさせようとするとかえって悪化しますから、薬をつかうことも考えましょう。たとえば、SSRI剤という薬などがつかえますが、人によって効き方も、有効量も違うので、一人ひとり、どんな薬が適しているか確かめながら決めていく必要があります。数種類の薬を少量づつというのが合う人もいるようです。

 薬で行動をコントロールすることに抵抗を感じる親ごさんもおられると思いますが、こだわりをやめたくてもできずに、つらい思いをしているのはご本人ですから、薬を使って楽になれば、そのほうがいいのではないでしょうか。そのためにも、精神科や心療内科専門の先生がPWSの特性を知ってくださり、その人その人に適した治療をしていただけることを願っています。

 ただし、幼い子の場合は副作用が出るおそれがありますので、薬はつかいたくないですし、子どもの時期は適切なかかわりだけでも改善しやすいようです。もちろん、成人であっても薬に頼ってはなりません。こだわりを引きおこす原因を見つけて、解消または緩和するくふうや、認知行動療法のような精神心理的治療も、服薬と同時に必要です。

(文責 長谷川知子 … 自身の経験や医学文献、親ごさんたちからの情報、それにPWSA-USAのMedical Alert を参考にしています)

医師からのメッセージ  <-前 21/28 次->

Copyright© Prader-Willi Syndrome Association Japan All rights reserved.